(読書会のシェア)保健室の恋バナ、年輪経営、校長という生き方など
10/28 読書会でおススメのあった本をまとめます
学校をよりよくしたい方のための書評サイトBooks for Teachersへようこそ。世話役の妹尾です。
昨日は文科省で学校マネジメントフォーラムという学校の多忙化や業務改善をテーマにしたセミナーがありました。このついでに、午前中に読書会をしました。といっても、本を読む会ではなく、面白かった本、面白そうな本を各自で紹介しあいながら、雑談する会です。とても楽しく勉強になりました。
続きを読む給食費未納──子どもの貧困と食生活格差
給食費未納──子どもの貧困と食生活格差 (紹介:栁澤 靖明)
給食費未納が大きく報じられたのは2006(平成18)年頃から。「給食費未納約22億」という大きな活字が新聞の紙面を飾り(文科省の調査により明らかとなった)、その原因の多くは保護者の問題(責任感不足や規範意識低下)とされた。本当にそう理解して片づけてよい問題なのか、問いかけるのが本書だ。
続きを読む教師の覚悟-授業名人からなにを学ぶか
教師の覚悟 (紹介:斎藤早苗)
スゴイ本を読んだ。一気に読んだ。
良い本の読後感は、感動であったり、衝撃であったり、元気が出たり、反省したり、いろいろあるが、今回はしみじみと尊敬の念に包まれた。
続きを読むなぜブラックになるのか―ワタミの失敗
ワタミの失敗(紹介:妹尾昌俊)
かなり挑発的なタイトルの本書、サブタイトルー「善意の会社」がブラック企業と呼ばれた構造ーに真意が表れている。外食のみならず、農業や介護にもイノベーティブな取組を起こしつつあったワタミがなぜブラックになったのか。電通の新入社員の過労自殺に注目が集まる今日、「ワタミの失敗」から学ぶことを考えてみたい。
続きを読む不屈の棋士ーAIにない魅力
フィンランドの教師はなにが同じで、なにが違うか
フィンランドの教育(紹介:妹尾昌俊)
フィンランドの教育~教育システム・教師・学校・授業・メディア教育から読み解く~
- 作者: 北川達夫,中川一史,中橋雄,佐藤幸江,Tarja Malmi-Raike
- 出版社/メーカー: フォーラムA企画
- 発売日: 2016/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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先日ななめ読みした本にけっこう興味深い、ある小学校教師の日常が綴られていた。
続きを読む公教育の無償性を実現する
公教育の無償性を実現する(紹介:栁澤靖明)
公教育の無償性を実現する―教育財政法の再構築 (新福祉国家構想)
- 作者: 世取山洋介,福祉国家構想研究会
- 出版社/メーカー: 大月書店
- 発売日: 2012/08
- メディア: 単行本
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タイトルは「公教育の無償性を実現する」。
しかし、「もう公教育は無償じゃないか、授業料とってないし」という“実現済”という主張もあるだろう。逆に「いや、保護者が学校に払うお金があるじゃないか」という“未実現”という主張もある。
続きを読む豊田章男が愛したテストドライバー
豊田章男が愛したテストドライバー(紹介:伊藤智章)
社長を支えた男
トヨタの創業者の孫である現社長は、年に200台以上の車に試乗し、有志でレーシングチームを作って自らハンドルを握る筋金入りの車好き。ただ、就任早々にリーマンショックやアメリカでのブレーキ事故に端を発するリコール問題で窮地に立たされ、「社会的な死」までも覚悟して日々の業務に当たってきた。そんな「三代目の御曹司」を支えたのが、「トップガン」と呼ばれたテストドライバーの最精鋭を束ねる老ドライバーだった。
続きを読む『アクティブ・ラーニング時代の教師像』
「アクティブ・ラーニング時代の教師像」(紹介:斎藤早苗)
アクティブ・ラーニング時代の教師像: 「さきがけ」と「しんがり」の教育論 (教育単行本)
- 作者: 堀裕嗣,金大竜
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/03/25
- メディア: 単行本
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本書では、2人の著名な現役教師、堀先生と金先生が往復書簡を交わしながら、お互いの思いや考え方の違いに戸惑いながらも、これから始まる「アクティブ・ラーニング時代」に、教師としてどのような在り方を目指すべきかを示してくださっている。
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