Books for Teachers

学校教育をよりよくしたいと思う方、そして現場でがんばる先生たちにおススメの本を紹介します。

県庁そろそろクビですか?「はみだし公務員の挑戦」

県庁そろそろクビですか?「はみだし公務員の挑戦」 (紹介:妹尾昌俊)

県庁そろそろクビですか?: 「はみ出し公務員」の挑戦 (小学館新書)

県庁そろそろクビですか?: 「はみ出し公務員」の挑戦 (小学館新書)

 

本書は、佐賀県庁の職員、円城寺雄介さんが予算ナシ、知識ナシ、賛同する人ナシの、ないごとずくしの中から、救急車の到着時間を短縮させる仕組みをつくったノンフィクションだ。地方公共団体や国の行政職員はもちろん、学校教育に関わる方にとっても、挑戦することへの元気をもらえる、ほんとうに読んでよかったと思える一冊になると思う。

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真田信繁―幸村と呼ばれた男の真実

真田信繁―幸村と呼ばれた男の真実 (紹介:妹尾昌俊)

真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実 (角川選書)

真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実 (角川選書)

 

今年の大河ドラマ、真田丸はとてもおもしろい。いよいよあと2回です。
真田丸を観ている人も、観ていない人も、戦国武将好きなら、ぜひ手に取ってほしい一冊があります。それが今回紹介する本です。

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弱いロボット コミュニケーションの本質とは?

弱いロボット (紹介:渡辺光輝)

弱いロボット (シリーズ ケアをひらく)

弱いロボット (シリーズ ケアをひらく)

 

こんにちは。渡辺光輝(わたなべこうき)と申します。東京の中学校で国語を教えている一教員です。
このたび、妹尾さんのおすすめもあり、またこのサイトの趣旨に共感しましたので、「Books for Teachers」の投稿の仲間に加えていただくことになりました。
私が紹介する記念すべき第一冊目は、岡田美智男『弱いロボット』です!

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GRITやり抜く力② やり抜く力を伸ばすには?

GRITやり抜く力② やり抜く力を伸ばすには? (紹介:妹尾昌俊)

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

(とてもこころに残る本だったので、2回にわたって紹介します。)

本書は、大きな成功をおさめる人々に共通するものは何か、それは「GRIT(やり抜く力)」である、ということを書いている。やり抜く力とは、情熱と粘り強さの2つの要素から測定可能なもの。知能指数(IQ)や性格の多くよりも、「やり抜く力」のほうが成功には影響するというのだ。

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「一人も見捨てへん」教育─すべての子どもの学力向上に挑む

「一人も見捨てへん」教育─すべての子どもの学力向上に挑む (紹介:栁澤 靖明)

「一人も見捨てへん」教育

「一人も見捨てへん」教育

 

 「一人も見捨てへん」というタイトルが象徴するように、本書は大阪府茨木市の教育実践について、教育長を始めとした教育委員会事務局、学校現場の管理職や教職員を中心とした総勢55名の教育関係者が分筆している。

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GRITやり抜く力① 偉人はなにが違うのか?学校はどんな力を伸ばすべきか?

GRITやり抜く力① (紹介:妹尾昌俊)

やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

よい本は世の中に多いが、稀に一生ものの本に出会うことがある。僕にとって、ダックワースのGRITはその一冊だ。本書は、偉業をなし遂げるには何が必要か。それは才能よりも「やり抜く力(Grit)」であり、その「やり抜く力」というのは伸ばしていくことができる、ということを心理学等の知見や偉人たち(一流の人たち)へのインタビューからあぶりだす。学校教育はもちろん、ビジネスや子育て、それにあなたの人生をより豊かにするためのヒントが多い本だ。

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高大接続改革とアクティブラーニング

高大接続改革 (紹介:伊藤智章)

高大接続改革: 変わる入試と教育システム (ちくま新書)

高大接続改革: 変わる入試と教育システム (ちくま新書)

 

最近、うんざりするほど耳にする「アクティブラーニング」という言葉。本書は、なぜ「アクティブラーニング」が必要なのか、大学入試が改革され、センター試験が廃される見込みが立った中、これからの教育はどう変わっていくのかを豊富な事例をもとに解説している。

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校長のリーダーシップとは!?具体的に言ってみろ

The Pricipal (紹介:妹尾昌俊)

The Principal 校長のリーダーシップとは

The Principal 校長のリーダーシップとは

 

あなたの組織の困った上司、といった話題には事欠かないというビジネスパーソンは多いだろうが、学校も例外ではない。「正直、校長は何もしないならまだマシなんだけど、ジャマをしたり、事態をよけいややこしくしたりする」といった教職員の声を聞いたことがあるのは、一度や二度ではない。同時に僕は数多くの現場を訪れる中で、本当に優れた校長がいることも知っている。あなたの学校ではどっちだろうか?

校長の役割、とりわけ、どこにリーダーシップを発揮するべきかについて、悩みや迷い、あるいは不満、自己陶酔があるなら、本書をおススメする。

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女性教師だからこその教育がある!

女性教師だからこその教育がある! (紹介:斎藤早苗)

女性教師だからこその教育がある!

女性教師だからこその教育がある!

 

多賀先生が「はじめに」に書かれているが、学校現場では女性の先生が増えているそうだ。団塊の世代の大量退職の後、新規採用される先生の中にも、女性がたくさんいるだろう。

でも、講演やセミナーをされるのは男性の先生ばかりで、書籍を出されているのも男性がほとんとだ。そんな中で、多賀先生が女性の先生から相談を受けることが多くなり、女性の問題については、先輩の女性教師に語ってもらうのが一番なんじゃないか、ということで、千葉の藤木先生と北海道の宇野先生に声をかけて実現させたのがこの本だ。

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PDCAよりOODA(ウーダ)だ!

米国式 人を動かすマネジメント (紹介:妹尾昌俊)

米軍式 人を動かすマネジメント──「先の見えない戦い」を勝ち抜くD-OODA経営

米軍式 人を動かすマネジメント──「先の見えない戦い」を勝ち抜くD-OODA経営

 

帯にひかれて購入した。「PDCAよ、さらば これからはOODAだ!」。PDCAはPlan Do Check Actionの略で、企業だけでなく、行政や学校でも推奨され、現場でもかなり意識されつつある(イヤイヤかもしれないが)。しかし、計画はつくったもののうまく進まない、どこか変な評価をしている感じがする、PDCAサイクルと言いながらぜんぜん好循環にならない、といった不満をもった経験は、だれもがあるのではないだろうか?

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